脊髄半側損傷, Brown-Sequard Syndrome
原因
髄外腫瘍、椎間板ヘルニア等で見られる。外傷では稀。
症状
1.病巣以下の前角と椎体側索・前索障害による同側の①痙性麻痺、②腱反 射亢進、③病的反射の出現
2.損傷(病巣)側の後索および前・後脊髄小脳路の損傷による固有受容性インパルス(深部知覚と位置覚)の障害。
3.反対側の温度覚、痛覚(外側脊髄視床路)の脱失および反対側の後索由来の識別性知覚;触覚、位置覚、振動覚は障害されないことから、これを解離性知覚障害と云う。
4.損傷側に知覚脱落帯(6)と知覚過敏, Hyperesthesia が見られる。
知覚過敏は、識別性知覚(後索)が脱落しても、原始性知覚(4;交叉して無傷の反対側を上行する前脊髄視床路;圧覚、触覚)が維持されている場合に現れるという。