ストップ機構とロック機構・・・第6‐2話
6-1話でお話ししたように、スライド軸の摺動は最大伸長時に停止すると同時にロック機構が働き、スライド軸と本体軸は一直線上に一体化する。全くグラツキは生じません。これは、角度測定を正確なものとする大切なことです。とくに、最大伸長時に伸ばした軸(スライド軸)がフラフラすると、角度測定は不正確になるからです。
≪従来の伸縮摺動可能なゴニオメーター≫
過去、医療用角度計として特許公開された伸縮摺動可能なゴニオメーターがありましたが、補助尺(本スライド軸に相当)を伸ばすと抜け落ちる構造で、慎重に最大まで伸ばしたとしてもグラツキが生じる構造でした。
これでは、正確な測定はおろか、使用するにも補助尺が抜けないように神経を使ったり、グラツキを抑えたり、使い勝手が悪くとても実用されるとは思えないものでした。実際に、医療現場でそのゴニオメータ―を目にしたことは一度もありません。
🙂 イクステンドゴニオメーターの伸縮操作は手間要らず
イクステンドゴニオメーターの優位な点は、スライド軸が全くフラツキなく適切な軽い抵抗を持って任意の長さに伸縮し、任意の位置で、スライド軸を動かした指を離せばその位置は保持されます。保持するのに何の操作も要りません。
最大伸長は、特別な停止操作や部品等も無しに最大長まで伸ばすだけで、スライド軸が抜ける心配は一切ありません。ただ、止まる所まで伸ばせばそれでいいのです。同時に、本体軸とスライド軸は一直線上にロックされるため、正確な角度測定を可能としているのです。
😡 つまり、わずらわしい操作や面倒くささは一切なく伸縮できるのです。
ここが、従来品との差別化を図る重要なポイントの1つです。