3.脊髄と植物(自律)神経系

自律神経系

自律神経系は交感神経と副交感神経から成ります。

交感神経は第1胸髄~第2腰髄の側角から節前線維として出て、各内蔵(効果器)へと接続し調整している。

副交感神経は脳神経のⅢ動眼神経、Ⅶ顔面神経、Ⅸ舌咽神経、Ⅹ迷走神経および仙髄S2,3,4から出て、各臓器を調整している。(図中、Ⅶ中間神経は顔面神経内の味覚線維である。)

脊髄と自律神経系,神経局在診断,p256

(半田肇監訳,神経局在診断,p256から引用)

このように、自律神経すなわち交感神経と副交感神経は脊髄と接続しているため、脊髄に損傷があると当然ながら、自律神経系の障害(異常)を呈することになります。

交感神経のつながり

交感神経幹の模式図2,神経局在診断,p259

(半田肇監訳,神経局在診断,p259から引用)

脊髄の側角から起こる交感神経は、節前線維を経て各臓器、血管および皮膚等に接続し調整をしています。